ひとりでご飯を食べる、について

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先日、


「海外に暮らしてびっくりしたこと」


みたいな番組があって興味があったので見てみました。



オーストラリアのタスマニアに取材が入っていて
面白かったです。


印象的だったのがスペイン編。
スペイン留学中の日本人が驚いたことが


「スペイン人は一人でご飯を食べない」


ということ。



そこで番組スタッフが実験しました。
スペイン人に協力してもらって、男性と女性、
それぞれ一人でご飯を食べてもらいました。

すると周りの人たちの反応が面白い!



男性がひとりでご飯を食べていると、
となりのテーブルに座った4人組のおじさんが

「どうして一人でご飯を食べているんだ?
こっちのテーブルにこないか?」

と誘ってきました。



次は女性で実験。
若い女性が一人でテーブルにつきます。
まわりの人たちがガン見。

「あの子ひとりかしら?」
「まさか!誰か友達がくるに決まっているよ」

みたいな感じでひそひそと話し始めます。


そしてオーダーしたものが来て、一人でご飯を食べ始めます。
するとさらにみんなジロジロ。


「ひとりだよ、まじで」

みたいな感じで。


女性は後からインタビューで
「とにかくまわりの視線が気になって仕方なかった」
と笑っていました。



日本は一人でご飯を食べるのは別に珍しくありませんが
スペインでは外食はみんなでするものとか。

「一人でいる人にも話しかけて同席をすすめる」
というのが、とても優しい気持ちになりました。



ですが、日本人もこういう気持ちを持ってると思います。
以前、銀座で外国人の友人たちと4人で飲みました。


場所がら観光客も多いエリアです。
みんなビールを飲んだり賑わう酒場で
外国人の青年が一人で入ってきました。


テーブルに案内され、オーダーをして、
きょろきょろと店内を見渡したりガイドブックを広げたりして、
料理が運ばれてくると
ひとりで食事を始めました。



私はそれがちょ~~~~~気になりました。
せっかく日本に観光にきて、一人で飲み屋にいるなんて!

そんなさみしい思いをさせては、日本人として申し訳ない、と
すっごい責任感を感じました。



仲間とおしゃべりしている間も、ちらっ、ちらっ、と
とにかく青年が気になります。


声をかけてこっちのテーブルに誘おう、とタイミングを見計らっていたら、
なんと、別のテーブルの女の子二人組がその外国人に声をかけました。


少し言葉を交わして、青年は嬉しそうに自分のビールとお皿を持って
彼女たちのテーブルに移動しました。



これを見て私は「あ~、良かった」とほっとしました。
ちらちらと気になっていたのは私だけではありませんでした。

きっと他の人たちも「あの人、一人でご飯食べてるの??誘ってみる?」という感じで
気になっていたに違いありません。


これが外国人だから気になるわけですが、
スペインではこれが、同じ国の人同士でも気になるわけです。
なんかあったかい国ですねえ。


そういえば私も東欧を一人旅していた時に、
カウンターで一人で座っていたら、
テーブル席にいたおばちゃんに
「良かったらこっちにこない?」
と勧めてもらったことがあります。


一人で暇だったので、嬉しかったです。


こうやって旅先で誰かに声をかけてもらって嬉しかった、
みたいな経験をすると、きっと私のように
一人でいる旅人が気になる、という心境になるはずです。


まわりまわって恩返し。
旅をして、たくさんの経験をするといつの間にか
他人を放っておけなくなります。


自分がたくさん助けられたから。


日本でふつうに暮らしていると
あまり「助けられた」という経験ないですよね。


海外だとひとりでいることも多いです。
いつもいつも、友達とつるんでいるわけではありません。

そして、オーストラリア人もよく声をかけてくれます。
ちょっと声をかけて、たわいもないおしゃべりをするのが大好きな人たちです。

他人との境界線が低いというか、
声かけたら悪いかな、恥ずかしいなとか思わないんだと思います。


たぶん、オーストラリアに行くと、
日本で1年暮らす何十倍も、たくさんの人と交流する機会が多いはずです。
あれだけ人懐こい国民はいませんから。