親切の連鎖

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先日みた、ある動画の話をします。
ネットサーフィンで見つけたので、どこで見たのかは覚えていませんが、
親切の連鎖の話でした。


カフェでドアを誰かのために押さえてあげた。
それを見ていた通りすがりの人が、
階段でベビーカーを持ち上げるのを助けてあげた。
それを見ていた通りすがりの通勤客が、
ハンカチを落とした人をおいかけて届けてあげた。
それを見た通りすがりの人が、、、


という感じで、誰かの親切をチラっと見た人が
それに影響を受ける、という話です。


これ、すごくよく分かります。
親切って、「誰か助けてあげるべき人に気が付く」という
技術な気もします。


親切にされるとその時に凄くうれしいし、
誰かにそれを還元しよう、という気持ちになります。


その親切の連鎖がくるくると町中に回っているのが
オーストラリアだと思います。


ドアを押さえてくれるのなんて当たり前だし、
階段で重いスーツケースを男の子が運んでくれたり、
エレベーターのドアは必ず開けて待っててくれるし、
道に迷っていると声をかけてくれる。


ほんの数週間、オーストラリアに滞在するだけで
日本に住んでいては受けることのない親切をたくさん受けます。



そうすると、「ああ、凄くいい気分だな」と思うのは
親切を受けたほうではなく、実は親切をしたほうの人です。


この気持ちを経験すると、親切をたくさんしたくなります。




ブリスベンで電車に乗って友人とおしゃべりしていたら、
近くにたっておしゃべりしていた男性2人組がいました。

その彼の足元に空き缶がコロコロと転がってきました。
彼はおしゃべりしながらそれを自然に拾いあげて、
手にもったまま、引き続きおしゃべり。

ドアがあいて、その二人組は降りていき、
缶を拾った男性はその缶を駅のごみ箱に捨てて行きました。

それを見ていた私と友人は、同時に「今の人、見た?」
と言いました。

私たちもふたりでおしゃべりしていましたが、
「あの人、空き缶拾ったね」とか、いちいち言いませんでしたが、
二人とも男性の行動をじっと見ていました。


わたしも彼女も、目撃した彼の行動に恐ろしく感銘を受けました。
いまでも覚えていますし、彼女もきっと覚えているはずです。


電車つながりで思い出しましたが、
成田空港で成田エキスプレスに乗車した際に
外国人の若者3人が大きなスノーボードを持って
乗車してきました。


大きな体に大きな荷物。
ちょっとやんちゃそうな若者3人組。
すぐにヘッドフォンを取り出して、ちゃかちゃかと音楽を聴き始めました。


3人なので、前後のシートに別れて座っていましたが、
前の列の男の子がポケットから何かを出した際に、
ティッシュみたいなゴミが一緒に落ちました。


その時に後ろに座っていた男の子が
「なんかゴミ落ちたぜ」
みたいな感じで、前の子に拾わせていました。


これを見て、とても微笑ましい気持ちになりました。
ちょっと近寄りがたい感じの若者たちでしたが、
ゴミをきちんと拾わせる、という行動がうれしかったです。

私の心はその時にふわっと暖かくなりました。
彼らの行動も、それを目撃した私に影響を与えています。




「情けは人のためならず」


という、日本の古い諺(ことわざ)がありますが、
これは他人を助けるのはその人のために良くない、という意味ではなく、
人を助けるのは、他人のためではなく”自分のため”という意味だそうです。


何も壮大な慈善を成し遂げなくても、
あなたが日常でふと気が付くさりげない行いは
こうやって次から次へと誰かの心に連鎖して
大きな波となって広がっていきます。


「あっ」と気が付いたら
その気持ちをひっこめないで、
躊躇なく誰かを助けましょう。