安全な人生は羊と同じ??

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今日の東京はポカポカですが、土曜日は寒くなるみたいですね。
週末はどこもお花見の予定が多くなると思うので、
週末くらいは晴れて欲しいものです。



間もなく4月。入学、入社のシーズンで
なんとなく「出発」モードに世の中がなっています。


3月末で退職して4月から留学するお客様も多いです。
新しい門出にふさわしい時期ですよね。


私はなぜか春になるといつも緑色のものが気になります。
洋服も緑。昆虫とシンクロしているのか??と思う
今日この頃。




最近、アドラーの本をたくさん読んでいて、
その中の一節がかなり面白かったので引用します。





<安全な生活が本当に幸せか>

ニュージーランドから来た英語の先生と話しをしていて
彼女がいいました。


「なぜ日本の子供たちや親は、あんなにびくびくしているのか?
なぜ子供たちをあんなに無理してまで勉強させるのか。
私には全然理解できない。もっとおっとり暮らせばいいじゃないか。
人生はなんとでもなるのに」


それには理由があります。
日本人は幸福というのは安全だと思っています。


人生が安全なら幸福だと思っている。
なんとか安全保障を手に入れたいと願っている。


ニュージーランドのその先生は、そんな馬鹿な話はないという。


「そんなの羊ではないか。羊は悩まないし、柵に囲まれて
一生安全だ。だけど人間はそんなふうには生きてはいけない。
安全な人生は最低だ」


私もそう思う。結局、いい学校へ行かせ、いい企業に勤めさせたいというのは、
安全保証が目的なんですよ。


例えば、高校でいい成績をとって、この調子だといい大学へ行けて、
27,8歳で結婚して、30歳で子供が出来て、
42歳でローンで家を建てて、、


これらが全部見えてしまったら、
これから先の人生が全部死んでいるのと同じです。


「野田さんはえらく楽観的だけど、なかなかそうはいかない。
一寸先は闇ですよ」


と言うんです。


まさにその通りで、一寸先が闇だから歩く価値がある。
ずっと先が見えていたら、つまらないではないですか。


↑ここまで。



安全な人生は羊と同じ、とは
ずいぶん思い切った意見だなあ、と笑えました。

でも、笑えない人もいると思います。
これを読んで「私って羊かも、、、」と深刻になる人もいるかもしれません。


親が安全だと思って敷いたレールの上を歩かされてきたけど、
そこから外れる時期が来たのかもしれない。


安全って、こんなにつまらないもの?
これを安全って呼ぶの?
私の若さは安全と引き換えに犠牲になるの?



そもそも何が安全か、なんて誰も決められない。
私は28歳の時に会社をやめて海外へ行きましたが、
その時の会社には「こんな花形のポジションを任されて、
何の不満があるの??」と言われました。


花形だと思っているのは会社であって、
私はそうは思いませんでした。


だったら、それを花形だと思う人がやればいい。
そんな感じで執着はありませんでした。


母親には、


「ご飯も出てくる実家暮らしで、
こんなに良い環境に何の不満があるの??」と、やはり問い詰められました。


あっちもこっちも、みんなが私を問い詰めました。
勝手な人達だなあ、と今では思いますし、
勝手で当たり前だとも理解できます。



庭のある家も、日当たりのいい部屋も、都心に近い実家も、
自分でそれを苦労して手に入れた母親にとっては大満足かもしれません。
安全な環境を与えてやってる、と彼女は思っていたに違いありません。


ですが、何の苦労もしないでその環境にいる私にとっては、
「感謝しろ」と言われても、正直ぴんときませんでした。


安全な生活は退屈でした。
私は羊にされようとしていました。



好奇心の強い私に、羊生活はとうてい無理です。
私は柵を飛び越えました。


柵の外は自由で、大冒険でした。
大変なこともあったけど、柵の中に戻ろうとは
1ミリも考えたことはありません。
あんな不自由な生活はありません。



あれから12年。私はいまでも柵の外を自由に飛び回っています。
柵の外も意外と安全でした。
柵の中のほうが、危険かもしれませんよ。