オーストラリアのサマータイムに注意!
こんにちは。
アクティブウーマン代表の桜井です。
オーストラリアでは「夏時間設定」があります。
サマータイム(デイライト・セービング・タイム、DST)と呼ばれます。
夏の間は時計の針を1時間進めます。
なので、日本から電話しようとすると、
あ、1時間進んでるから、もう退社してるか、、、
となったりします。
夏の間だけ、時差が2時間になるんですよ。
さらに面倒なのは、州によって
この夏時間がある州とない州がある!
やはり「不便だ」という理由で
廃止した州もあるからです。
東京は4時なのに、熊本は5時、
でも大阪も4時、みたいな感じ。
で、熊本も4月なったら4時になる。
あー!まぎらわしい!となります。
その町に住んでいる分には別に気になりませんが、
私たちのように、いろんな州に連絡したり、
州をまたいで出張に行く人とかは、
この「夏時間」にやられます(笑
特にゴールドコーストとバイロンベイは
近いのですが、州が異なります。
この2つの州を同じ日に行ったりきたりすると、
本当にアポイントの時間を間違えそうで怖い!
ってか、実際間違える人、続出です(笑
現地に何十年も住んでる人でも
普通に間違えます。
で、夏時間が終わったので、
いよいよオーストラリアも秋本番!
桜が散って、入学式が始まり
暖かくなってくる北半球の日本とは逆です。
これから紅葉が始まり、
冬に向かって寒くなってきますよ。
ですが、オーストラリアはなんといっても
とにかくバカでかい大陸です。
日本の20倍以上ありますので、
寒いのが苦手な女子は、
年間を通して寒くならない街を
選んで暮らすことも可能です。
マイアミとかハワイ、沖縄みたいな感じ?
こういう街に留学する場合は
間違ってもコートなんて使いません。
留学する街を選ぶときは、何月に行くかという
渡航時期もぜひ頭にいれておくと
荷物を軽くしたまま滞在ができますよ。
オーストラリアのサマータイムについて
オーストラリアは、広大な面積を持つ国であり、気候や地理的な特徴が非常に多様です。
したがって、各地域でサマータイム(デイライト・セービング・タイム、DST)の導入状況は異なります。
オーストラリアのサマータイムは、世界の他の国々と同様に、夏季に日照時間を有効活用するための制度ですが、
その導入や運用については歴史的な背景と地域ごとの違いが深く関わっています。
以下では、オーストラリアにおけるサマータイムの導入の歴史、現在の実施状況、そしてその利点や問題点について詳しく解説します。
1. サマータイムの導入の歴史
オーストラリアでサマータイムが導入された背景には、第一次世界大戦や第二次世界大戦における
資源節約の必要性があります。
特に戦争中、燃料や電力の節約が重要視され、サマータイムの導入が検討されました。
最初にオーストラリアでサマータイムが導入されたのは、1916年です。
(結構昔に行われたのですね!)
1.1 第一次世界大戦時の導入
サマータイムの導入は、1916年の第一次世界大戦中にさかのぼります。
この時期、オーストラリアは戦争の影響を受け、燃料や電力の使用を減らす必要がありました。
そのため、夏季に時計を1時間進めることで、昼間の時間をより効率的に活用し、
エネルギーの節約を図ろうとしたのです。
1.2 戦後のサマータイム制度の一時的な停止
戦争が終結すると、サマータイムの導入は一時的に中止されましたが、1941年に第二次世界大戦が始まると再び導入されました。
この時期もエネルギーの節約が重視され、サマータイムが適用されました。
その後、戦争が終わるとサマータイムは再び中止されましたが、1950年代後半から
一部の地域でサマータイムを実施する動きが再び高まりました。
1.3 全国的な導入とその後の議論
1971年から1972年にかけて、オーストラリア全土でサマータイムが導入されました。
これにより、オーストラリア全土で夏季の時間変更が行われることになりましたが、各州ごとに実施時期が異なるなどの問題も発生しました。
特に、オーストラリアの一部の地域ではサマータイムの導入に対して反対する声が上がり、
サマータイムを採用するかどうかの議論が続くことになります。
2. オーストラリアのサマータイムの現状
現在、オーストラリアでサマータイムを採用しているのは、オーストラリア東部と南部の一部の地域です。
- ニューサウスウェールズ州(NSW)
- ビクトリア州(VIC)
- サウスオーストラリア州(SA)
- オーストラリア首都特別地域(ACT)
- タスマニア州(TAS)
これらの地域では、毎年10月の最終日曜日から翌年の4月の第一日曜日まで、サマータイムが実施されます。
この間、時計を1時間進め、夕方の明るい時間帯を有効に活用できるようにしています。
2.1 サマータイムを導入していない地域
一方、オーストラリアの一部の地域ではサマータイムが導入されていません。
特に、以下の地域ではサマータイムは実施されていません。
これらの地域では、年間を通じて標準時を維持しており、サマータイムの導入に対する関心や需要が低いため、
実施されていません。
3. サマータイムの利点
サマータイムの導入にはいくつかの利点があります。これらの利点は、特にエネルギーの節約や生活の質の向上に関連しています。
3.1 エネルギーの節約
サマータイムの最大の目的の一つは、昼間の明るい時間帯を最大限に活用し、照明や暖房などのエネルギー消費を削減することです。
夏の間に日照時間が長くなるため、夕方の時間帯に外出や活動がしやすくなり、家庭やオフィスでの照明の使用が減ると考えられています。
過去のデータによると、サマータイムが導入されることで、エネルギー消費が一定程度減少したことが確認されています。
特にオーストラリアでは、冬季よりも夏季に電力の需要が高まるため、サマータイムが効果的であると言われています。
3.2 生活の質の向上
サマータイムは、明るい時間帯が長くなることで、仕事が終わった後に
アウトドア活動やレジャーを楽しむことができるため、生活の質が向上します。
人々は夕方に自由な時間を有効活用し、運動や趣味、外食などの活動に参加することができるため、
精神的な健康や社会的な交流の促進にも寄与します。
4. サマータイムのデメリットと批判
サマータイムにはいくつかのデメリットや批判もあります。特に、身体的な影響や経済的な
コストに関する懸念が指摘されています。
4.1 健康への影響
サマータイムの変更により、時差ボケのような状態が発生することがあります。
特に時計を1時間進めることで、睡眠時間が短縮され、身体のリズムに影響を与えることがあります。
これにより、疲れや集中力の低下、身体的なストレスが増加する可能性があります。
特にサマータイムの開始直後は、生活リズムが乱れることがあり、仕事や学業に影響を与えることもあります。
4.2 経済的なコスト
サマータイムを実施するためには、時計の変更やシステムの調整が必要となり、企業や組織に一定のコストが発生します。
また、サマータイムが廃止された場合でも、システムの変更や人々の慣れが必要なため、経済的な影響が出ることがあります。
4.3 地域ごとの不公平
サマータイムが導入されていない地域(例えば、クイーンズランド州や西オーストラリア州)では、サマータイムが適用される地域と時間のズレが生じ、
交通やビジネスの効率に影響を与えることがあります。このため、サマータイムの導入を巡る議論が続いており、特に時間帯がズレることで不便を感じる人々もいます。
5. サマータイムの将来
オーストラリアでは、サマータイムの導入に賛否があり、今後の見通しについて議論が続いています。
最近では、サマータイムの廃止を求める声や、より長期的に調査を行ってサマータイムの効果を評価し直すべきだという意見も増えています。
特にサマータイムが体調や生産性に与える影響について、科学的なデータが求められています。
また、地域ごとに異なる実施状況やサマータイムの必要性があるため、オーストラリア全体で統一した政策が求められる場面もあります。
まとめ
オーストラリアにおけるサマータイムの導入は、エネルギーの節約や生活の質向上などの利点がある一方で、
健康や経済的なコスト、地域ごとの不公平といった課題も抱えています。今後もその効果や影響について議論が続くことが予想されますが、
文化的・社会的背景を踏まえた上で、適切な調整が求められるでしょう。
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