こんにちは。アクティブウーマン留学センターの沼田です。
先日、YouTubeやオンライン英語学習の分野で活躍している
「だいじゅせんせい」という方のインタビュー記事を読みました。
だいじゅせんせいは、幅広い世代に向けて英語学習法を教えている英語教師で、その記事の内容がとても興味深かったので、今回のブログでシェアしたいと思います。
英語を学びたいけれど、どこから手をつけて良いのかわからない方や、
難しい英語を覚えるのに苦労している方もいるかと思いますが、
だいじゅせんせいの主張はシンプルで、「英語は中学英語がすべて」というものです。
この記事では、その理由や、効果的な学習法、
そして私自身の留学経験から感じたことをお伝えします。
中学英語がすべての理由とは?:イチロー選手や本田圭佑選手の例
だいじゅせんせいが「英語は中学英語がすべて」と主張する理由は、
実際の場面で使われる英語が、驚くほどシンプルで基本的なものだからです。
彼が挙げた例として、元メジャーリーガーのイチロー選手やサッカー元日本代表の本田圭佑選手が登場します。
彼らが海外で行うスピーチやインタビューを聞いてみると、一見流暢な英語を話しているように感じますが、
その多くは中学で習う基礎的な文法と単語を使って構成されています。
例えば、イチロー選手がメジャーリーグで達成した記録に対する感謝の言葉や、
本田選手が海外移籍時のインタビューで話す内容は、難解な言い回しではなく、シンプルな表現が主です。
「簡単な英語で大丈夫なの?」と思う方も多いかもしれませんが、
実は「伝える」という目的において、シンプルな英語が最も効果的です。
中学英語レベルであっても、相手にしっかりと伝わるのであれば、
難しい単語や文法を無理に使う必要はありません。
なぜ中学英語で十分なのか?
では、なぜ中学英語で十分なのでしょうか?
その理由は、言語の本質にあります。
英語を学ぶ目的の一つは、コミュニケーションです。
相手に自分の考えや感情を伝えることができれば、
それが一番の成功です。
英語をネイティブのように話すことを目標にするのではなく、
「英語を使って何を伝えたいのか?」を意識することが重要です。
実際に、海外旅行やビジネスの場面でも、複雑な文法や語彙を駆使して話すよりも、
シンプルな英語で確実に伝える方が、相手にとって理解しやすくなります。
例えば、「I want to go to the station.」や
「Could you help me, please?」といった
フレーズは、どれも中学英語の範囲内ですが、十分に通じる表現です。
私がオーストラリアに留学した際も、
最初の頃は「もっと難しい英語を使わなきゃ」と思っていましたが、
現地での生活や授業で実感したのは、シンプルな英語が最も使いやすく、
効果的だということでした。
特に日常会話では、中学レベルの単語や文法が使われることがほとんどです。
インプットとアウトプット:言語学習の正しいバランスとは?
だいじゅせんせいがもう一つ強調していたのは、
「インプットなしのアウトプットはない」という考え方です。
英語学習において、アウトプット(話す・書く)は確かに重要ですが、
それ以前に十分なインプット(聞く・読む)が必要だということです。
言語を学ぶプロセスでは、まずは多くの単語や文法を頭に入れて、
それを自分のものにする必要があります。
このプロセスをおろそかにしてしまうと、いざ話そうとしても、
頭の中に十分な「材料」がないため、うまく言葉が出てきません。
たとえば、単語や文法を学ばずに英語の会話練習を続けることは、
空っぽのタンスから服を取り出そうとするのと同じです。
引き出しが空なら、何も取り出せません。
だいじゅせんせいは、インプットとアウトプットの
理想的な割合を「7:3」としています。
つまり、7割は単語や文法、リスニングなどのインプットに時間をかけ、
残りの3割でアウトプットを実践するということです。
多くの人がアウトプットに焦ってしまいがちですが、
まずはしっかりとしたインプットが重要だということを
忘れないでください。
語学学習には時間がかかる:3カ月の壁を超えよう
語学学習で成果を感じるには時間がかかります。
だいじゅせんせいも、「すぐに結果が出ると思う人は、つまづきやすい」と語っています。
特に英語に苦手意識を持っている人は、
英語を話せる人を「魔法使い」のように感じてしまうかもしれませんが、
実際はそうではありません。
誰もが地道に学習を続け、その結果として英語を話せるようになっているのです。
語学学校では、一般的に約3カ月で一つ上のレベルに上がると言われています。
私自身も、初中級の英語力でオーストラリアに留学しましたが、
英語力に変化を感じ始めたのは、渡航してから約3カ月が経過した頃でした。
最初の数カ月間は、授業の内容を完全に理解できず、
断片的にしか話を聞き取れなかったので、必死に勉強していましたが、
3カ月が過ぎた頃から、徐々に先生の話す内容が理解できるようになり、
授業も楽しく感じられるようになりました。
このように、英語力が伸びるためには一定の時間が必要です。
特に留学前に日本で学習を進めたい方は、
まず中学英語をしっかりと身につけておくことが大切です。
そうすることで、現地に着いた後、すぐに英語を使う練習ができ、
スムーズに学習を進めることができるでしょう。
英語学習は「継続」が鍵:コツコツと続ける重要性
英語学習は、スポーツや音楽の練習と同じように「継続」が何よりも大切です。
だいじゅせんせいが強調しているように、
英語を話せるようになるための「魔法」は存在しません。
短期間で劇的な効果を期待するのではなく、
地道な努力が大きな成果を生むという意識を持ちましょう。
多くの学習者が途中で挫折してしまう原因は、結果がすぐに見えないことにあります。
しかし、語学学習は長期的なプロセスであり、
少しずつ自分の成長を感じることでモチベーションを維持することが重要です。
たとえば、毎日5分でも単語を覚えたり、リスニングを続けることで、
少しずつ理解力が向上します。
短期間の劇的な進歩を求めるのではなく、
小さなステップの積み重ねが最終的な大きな成果に繋がるのです。
私もオーストラリア留学中に、最初の数カ月は思うように
英語が話せず落ち込んだ時期がありました。
しかし、毎日少しずつ授業に取り組み、現地の人と会話を試みることで、
3カ月が経った頃には、英語が自然と出てくるようになり、
自分でも驚くほどの進歩を実感しました。
英語学習の具体的なステップ:日本でできること
ここで、英語学習に取り組む際の具体的なステップを紹介します。
留学前に少しでも英語力を伸ばしたいという方に向けて、
以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
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中学英語の復習を徹底的に行う
中学英語の文法や単語をしっかりと覚えておくことが、英語学習の基礎となります
市販の参考書や問題集を使って、過去に学んだ内容を復習しましょう。
おすすめの教材として、以下の2冊がありますので、参考にしてください。
2.リスニング練習を取り入れる
リスニングは英語力向上の鍵です。最初は簡単な音声教材や、
YouTubeの英語学習チャンネルを利用して、耳を英語に慣らしていきましょう。
リスニング力が向上すれば、現地での生活や授業も理解しやすくなります。
3.英会話アプリやオンライン英会話を活用する
日本にいながらでも、オンライン英会話やアプリを活用することで、ネイティブスピーカーや他の学習者と会話練習ができます。
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