20~30代の女性の悩み
こんにちは。アクティブウーマンの土屋です。
私達に留学の相談をされる方の年齢層は20~30代の女性が多いです。
私は今GoGoの(?)55歳ですが、相談されるお客様の年齢からすると
お母さん世代になります。
お客様とお話すると時代の違い、世代間の違いを感じることもあれば、
実はあまり昔と変わってないのかな、と実感することがあります。
少し昔ですが、女性の職業として「家事手伝い」と普通に言える頃がありました。
おうちで家の手伝い・家事をするのですが、
花嫁修業のようなもので、年頃になったら結婚する、
というのが一般的でした。
今の女性が「家事手伝い」と聞くと
家事代行サービス?と思うかもしれませんね。
その頃に比べて、今の社会では女性が4年大学を出て、就職するのは当たり前に
なりました。人生の選択肢は増えたようですが選択の自由はあるのでしょうか?
以前カウンセリングでお話したお客様は、過去にオーストラリアに滞在後、
日本のある島にあるご実家に戻ってこられたそうです。皆顔見知りの小さな田舎町で噂話は
光のごとくご近所さんに知れ渡るような所で、
いつあそこの娘さんが結婚しただの、子供ができただの、近所のおじさんに挨拶すると
「結婚まだか?」とあいさつと一緒に帰ってくる。
ある時には、海外に長く居たことで慣れたTシャツにレギンス姿の格好でいると、
そんなお尻丸出しの格好でいるのはやめなさい、と親に窘められたり。
昔私が勤めていた職場の女の子も、いつもネイルキラキラ、髪の毛も綺麗にカラーリングしていましたが、
長野県のご実家に帰省するときは、親から「ご近所さんに見られるから
その茶色の髪を黒くしてから戻って来なさい!」と言われると笑っていたのを思い出しました。
地元にいる友達は、早いうちから結婚して子育てしていて、たまに会ってランチしても
過去の学生の頃の話で盛り上がったり、子育ての話になったり、楽しいけれど
海外へ留学したい自分には、なんだか居場所がない感じでいっぱいになったり。
結局、親や親戚、地元の友達の反応を気にして生きていかないといけないのかな。。
私達に留学の相談をされる方は、自由に自分で選択したい、
その背中を押してほしくて相談されるんだと思います。
自分は自分、人は人。自分の道を自由に生きていいんですよ。
大空の下、大らかなオーストラリアの人々、
自分を誰かと比較しない、自分の好きな格好をして堂々としている。
お尻の線丸出しでしかもお相撲さん顔負けのヒップでぴったりレギンス姿の女性、
紫色の髪の毛の銀行員のお姉さん、自己肯定感満点の人ばかりです。
地元の友達は、「留学なんて何しにいくの?」と理解してくれなくても
自分だけが留学をしたい理由を分かっていればいいんだと思います。
英語を使って外国で生きていくこと、大変だけど楽しくてしょうがない、
これは経験した人にしか分からないと思います。
そして、留学を終えて地元に戻ってきた時には、
渡航する前に悩んでいたことは忘れていると思います。
逆にご近所さんや家族、親戚の人達のおせっかいが、
自分のことを構ってくれていたことだったとも分かり有難く思えてくるかもしれません。
自由じゃないって思っていたのは、もしかしたら自分に暗示をかけていただけかな、
と思える瞬間かもしれません。
女性が自由になれない原因って?
女性に対して特定の役割や行動を求める固定観念があります。
昔よりも女性に家庭的であることを求めることは無くなりましたが、
それでも今でも結婚したら女性は主に家事や育児を担うべきであり、家庭内の役割に従事するのが
「自然」とされることが多いです。
結婚前は仕事に専念して管理職に就いていたけれど、結婚後子供ができると保育園のお迎え、
急な子供の病気に対応しなくてはならず、与えられた仕事のタスクをこなせなくなってきてしまう。
段々と自分の仕事を他のスタッフに任せていくことにもなり、周囲に迷惑をかけているのではないか、
という気持ちでそのポジションを手放すことに繋がってしまう。
女性は結婚後は仕事よりも家庭を優先するべき、または出産を機に仕事を辞めるべきという
プレッシャーがかかることもあります。
結婚・子育てが人生のゴール
女性に生まれてきたからには、結婚し子どもを持つことが「自然な人生のステップ」であるというのが
最終的なゴールであるという見方もあります。
特に両親、祖父母世代では「女性」が家庭を守ってきた、という自負があり、
それが当たり前であったので結婚や出産をせずキャリアを追求する女性に対して「何かが欠けている」と
周囲から理解されないことがあります。
子育てがひと段落した頃には、社会に戻って働けるとしても年齢によっては
必ずしも以前と同じような仕事、ポジションを得ることが難しいことがあります。
器用な人であれば、多少職種が変わってもその仕事を楽しみながら、最初から
キャリアを積んでいくことに抵抗なく働いていけますが、以前の仕事に自負があったり
頑なに違う分野へ足をいれることを躊躇していると気持ちの面でも閉塞感に襲われてしまいます。
固定観念が与える影響
女性が家庭的であることや結婚と子供をそだててこそ一人前、
という考えは一昔前と比べると変わりつつあるのかと思います。
やはり女性の自立が当たり前になってきて「生き方の自由」ということも言われるようになりました。
しかし、こうした固定観念はその人やそのご家庭での価値観によっても多少ばらつきもあり、
女性が家庭に入らないことを良いとしない考えの人もいると思います。
一方で、男性にしても社会で働くことを良しとされて、専業主夫という選択もありながら
社会にまだ浸透しないのも男性には男性で固定観念がやはりあります。
心の自由
社会的な固定観念による縛りというものは、外的なことなので自分では
コントロールすることはできません。
しかし、内面的な自由であれば自分自身で考えを変えることで生きていくことができます。
大切なのは、他者の目や社会の期待に縛られないこと。
自分の価値観や信念に従ってみて、行動してみる。
自分の生き方が周囲の人に理解をしてもらえなくても、それが自分の生き方であり
自分で責任もって生きていくことを実行していけばいいのだと思います。
女性の人生が、結婚や子育て、そして自分の親や義理の両親の介護とところどころで
社会から離れてしまう期間ができてしまいますが、それも自分のキャリアとして
考えてもみることも一つです。
実際に、子育てや親の介護を通して、子供達をサポートする仕事や、介護士の資格をとって
高齢者のサポート等、経験から自分の新な分野へ挑戦をすることもできます。
オーストラリア留学で得られること
最後に、オーストラリアへ語学留学をするにしてもその期間はせいぜい1年間です。
もっと専門的な勉強をしたいとなると、更に1~2年間かかりますが
人生の中でたったの1年間です。
20代や30代であれば、一番自由で体力的にも自信があり、
現地を旅して歩く、ファームジョブをする、行動範囲を広げやすいと
思います。
もしくは子育てが終わった頃、
40代、50代にちょっと自分の時間を持てるのであれば是非、留学に
挑戦してほしいと思います。
日本では、60歳を過ぎても好きな分やでボランティアや
働くシニア層も増えています。
収入を得ることにも繋がりますが、それだけではなく
英語を使って好きなことに挑戦することができます。
オーストラリアで暮らしてみると、オーストラリアの人達は
バックグラウンドはそれぞれ違っていても、皆オーストラリアを誇りに思い
自分らしく生きています。
日本で女性が自由に生きていくには、まだ追いつかないところもありますが
自分らしく自分に自信をもって生きていけるようになれば
大きな一歩になるのかな、と思います。
<関連ページ>